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馬鹿まるだし 《辞書》

私の辞書は赤い。

コーティングしてあるからツヤがある。

私は辞書を引きながらつぶやく。

according to my dictionary

またつぶやく。

赤(ア)コーディング to・・・・



高柳







馬鹿まるだし《エート、エート、》

エート、誰だっけ?

エート、何だっけ?

人の名前も浮かばない。

すると天使がささやいた。あなたはいくつ(年)?

私は答える。エート by テン



高柳








馬鹿まるだしⅠ②

・こだわれば 思い出せない 出てこない 

 私は一路 dementia かな


・文章が 長引くほどに 辞書を引く 

 回数増やして 指先寒し


・覚えたぞ よし覚えたぞ この漢字 肝心要で 何も出てこず

 疲労で完敗(困憊) 便箋むなし





高柳



内か外か

私の右足の親指は内側(中指側)に曲がっている。
医者は外反母趾と言うが、内反母指ではなかろうか・・・

そこで少し話は変わるが、日本家屋の縁側は外か内か、とよく言われる。
よく陽が当たって猫でも居て、ポカポカしている時は内。
寒風に吹きさらされている時は、はやく家に入りたいと思うから外であろう。

作品(絵)も、外側から組み立てられている作品(絵)と、外側からの組み立てと2通りある。
コラージュ等は外側、普通の絵は内側ということになるだろう。

人も、内面(づら)と外面というのがあって「あの人は外面が良い」などと言う。
昔、リバーシブルの服を持っていた。
これなど外出する時好んで着る方が外で、シブっている方は内かな・・・


高柳







埼玉県立近代美術館 版画の景色 現代版画センターの軌跡

版画の景色 現代版画センターの軌跡

埼玉県立近代美術館

  • 開催期間:  
埼玉県立近代美術館のHP

高柳先生の作品が出展されます。
ぜひお出かけください。


エクレア







忘却

字は忘れ、人の名前は忘れる今日この頃。
「忘却とは忘れ去ることなり」という何かのセリフがあったように思うが、そうだ!忘れ去ることだ。

思い出そうとするから大変なのだ。
完全に忘れてしまえばこだわりはない。
なんてことはないのだ。忘れろ!忘れろ!とことん忘れろ!
何を忘れたかも忘れてしまえ!

これでサッパリしたと思ったが、しばらくたつと何か後ろめたくなる。不思議である。

子供の頃、忘れ物はいけない、とかちゃんと憶えなさい、とか忘れることは罪悪のように教え込まれた教育がまた頭を表し、悪魔のようにささやき始めた。
思い出せ!思い出せ!忘れてはいけないのだ!


高柳






「白に白」


「白に白」 文章で見れば、よく見えないことになってしまう。

ところが私には、これがことのほかよく見える。

とにかく美しいのだ。昔、版画のテクニックで多用した。

白い紙といっても、同じ白などひとつとしてない。

白い紙は紙質によって色が微妙に違う。

これを利用して深みのある(オフホワイト)紙の上に、

真っ白で線なり円なりを描くとけっこう目立つ。

私の得意技であった。


ある日、有名な友人のグラフィックデザイナーA氏が我が家に来た。

「お前の絵はよく見えない!」と彼は言った。 ーto be continuedー


高柳








かげ


絵を描いていると、「かげ」の大切さに気付くものである。

「かげ」を描くことにより、より立体的に見えたりするわけであるから

その見極めは重要であるのは言うまでもない。

ところで、少し勉強していると「かげ」には2種類あることに気が付く。

「陰」と「影」である。英語で言えば「shade」と「shadow」。

この差について、電子辞書では「微妙な差異」などどいっているがチョット違う。


「この絵は陰影に乏しい」とはよく聞く言葉だが、この場合は

はっきりしない、とかメリハリがない時に使う言葉である。

私が言うのは、そういうあいまいな意味ではない。


”影踏み”という遊びを思い出してもらいたい。

あの影はいくら踏まれても痛くない「かげ(shadow)」で、実体がない。

ところが”ランプシェイド”とか”山陰”などの「かげ(shade)」の方は実体があるし、

たまたま光と反対側にあったり、覆ったりしているだけで、触れば実体に触れている

わけである。従って「陰影に乏しい」というと、「陰も影もほとんど描いていない絵」

ということになる。

ぼんやりしている、というよりはデザイン的に明るい絵か、丸みや遠近感がない、

足りない絵、ということになりはしないか?と理屈をこねてみた。


「かげ」という言葉は奥が深く、谷崎文学にも「陰翳礼賛」などがあり、いろいろ

考えさせられる。

おかげさまで。




高柳











ハットした感動話 (ハートの中のアートⅡ)


私はまた新しい発見をした。

英語のできる人でも、なかなか見つからない発見である。


それは、今回の版画展覧会のための作品をつくる途中で見つかった。

ART(芸術)という文字を、ハート形の中に施した美しい作品が出来上がった。

そして、タイトルは「Heart  Art」と題した。


よく見てほしい。Heart の中に Art がある。

Heart のスペルをよく見たまえ・・・いつでも Art がかくれている。

いや Art は Heart 、アートはハートの中にこそあるのだ。

ダジャレのようでいて哲学!

アット(Art)驚く、なんとさわやかなエスプリ。


私は今、この発見作品に心(Heart)をこめ、心躍っている。


Heart_Art_(2)_convert_20170116091717.jpg



高柳






プロフィール

版画家高柳とエクレア

Author:版画家高柳とエクレア
高柳裕の制作日記と最新情報をお届けします。

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