生と死の狭間


最近 風邪などを引くと気弱になり、「死んだらどうしよう」などと思う。

そのあとで自分が死ぬ時の原因を考える。

風邪のときはまず「肺炎」、胃炎のときは「がん」、頭痛のときは「脳の病」、

胸のときは「心臓」という具合である。


「よし」 気をつけよう!摂生しよう!

そう思った矢先、我が家の大きな音がする電話が鳴った。

飲み友からである。



高柳







北斎


最近見たテレビ(NHK)によれば、北斎の肉筆水彩画が見つかったそうだ。

シーボルトのコレクションの中にあったという。

この水彩画は西洋の画風に基づいて遠近法で描かれていて、今日まで誰が

描いたのか分からなかったらしい。調べてみるとシーボルトによる記述があり、

北斎による西洋画風水彩となっていたという。

テレビ画面で見る限りたしかに北斎のモチーフ的風景で、かなりしっかり

遠近(パースペクティブ)が感じられる。

しかし、天才北斎だからさもありなんと、テレビを見た私は簡単には納得

できなかった。

私はまだ釈然としない。

というのは、現代に生きる私などは遠近法でしかものを見ることができない。

江戸時代のように平面的に描けと言われても、何をどうしたら良いか分からない。

もしほんとうに遠近法を学んだ北斎がいたとするなら、いつ、どこで、

だれに学んだのだろうか?

話は、ますますミステリアスである。


高柳








モネ


以前ボナールの白内障について書いたことがあるが間違っていた。

ボナールではなくモネのことであった。

補足をすれば、当時のフランスの首相クレマンソーが大いに心配し、

モネに白内障の手術を受けさせた。手術は成功し、よく見えるように

なったモネはしかし、よく見えすぎて、かえって自分の描いた絵と 

自分の見える世界がとても異なることに嘆き、また新しくオレンジ色の

眼鏡を作らせた、というのが正しい。

そこで人間は、誰でもいつでも、自分の見たいようにものを見るものだ

ということがよく分かって、面白い。


高柳








ネックレス


首長族という種族がいる。長い首に、首飾りをたくさんつけている。

ふつう、首飾りのことを「ネックレス」という。

英語を少し学んで分かったのだが、英語には「ネックレス」は無い。

日本では皆「ネックレス neckless」と発音するが、正確には

「ネックレース necklace」である。

私はネックレス(neckless)というと、首の短い人を想像してしまう。

さらに首飾りをつけるとますますネックレス(neckless)になり、なお 可笑しい。

こう感じるのは私だけだろうか?


高柳







恥ずかしいこと


まちがいに気づかず長いあいだ思い込んでいて、ある時、突然自分で

気づいたり他人に気づかされたり、なんとも恥ずかしい思いをしたことが

何度かある。

「学」が無いゆえの「文字」であったり、「言葉」であったり 原因は様々で

あるのだが、私などは 昔流行ったTVコマーシャルのように

「違いのわかる男」 になりたいと 毎日コーヒーを飲んでいるが、

いまだ効果がない。


高柳





プロフィール

版画家高柳とエクレア

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