最近見たテレビ(NHK)によれば、北斎の肉筆水彩画が見つかったそうだ。
シーボルトのコレクションの中にあったという。
この水彩画は西洋の画風に基づいて遠近法で描かれていて、今日まで誰が
描いたのか分からなかったらしい。調べてみるとシーボルトによる記述があり、
北斎による西洋画風水彩となっていたという。
テレビ画面で見る限りたしかに北斎のモチーフ的風景で、かなりしっかり
遠近(パースペクティブ)が感じられる。
しかし、天才北斎だからさもありなんと、テレビを見た私は簡単には納得
できなかった。
私はまだ釈然としない。
というのは、現代に生きる私などは遠近法でしかものを見ることができない。
江戸時代のように平面的に描けと言われても、何をどうしたら良いか分からない。
もしほんとうに遠近法を学んだ北斎がいたとするなら、いつ、どこで、
だれに学んだのだろうか?
話は、ますますミステリアスである。
高柳