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私の版画技法 その4


「芸術について」を学生の叔父さんに力説。黒インクまみれの金属凸版を入手。

大きなボストンバッグにこれでもかと金属凸版を詰め込み、あまりの重さに引きずりながらタクシーで

田町から旗の台の我が家に持ち込んだ。

黒インクを洗い流し、その日の新聞広告をながめ、英文の意味が分かるところは読みながら、楽しい一

時を過ごした。

続く


高柳






ギャラリートーク(文化庁新進芸術家海外研修制度50周年記念展)

Gトーク②

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展覧会のお知らせ 日本橋高島屋8階ホール


文化庁②

2017年8月3日(木)~14日(月)の記念展会期中、出品作家が自身の作品について5分ほどトークや解説を行うギャラリートークがありますが、高柳先生は8月12日(土)14:00~で順番は未定です。

文化庁新進芸術家 海外研修制度 (旧・文化庁芸術家在外研修制度)。
50年前に始まったこの制度は、各専門分野ごとに年に1~2名選ばれるそうです。
そして高柳先生は第6期生として1978年に渡米、後に渡仏し、ウィリアム・ヘイターのアトリエ17で研修されました。

高柳先生の作品をはじめ、今を時めく作家75名の新作が見られますので是非足をお運びください!


エクレア

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私の版画技法 その3


芸大大学院在学中、お茶の水にある写真専門学校のデッサン講師をしていた頃、

一人の学生に出会った。叔父さんがジャパン・タイムスの宣伝部にいるので、

活版を入手出来るという。

喜んで新聞社の地下室に出向いた。

そこで私は驚くべき光景を目にした。

輝く昆虫郡を見た思いだった。

続く


高柳






私の版画技法 その2


今日では幻となってしまったが、その昔「活版」というものがあった。

ジンク版に写真製版を施して、新聞社は広告のページに多用していた。

約1mm厚のジンク版の、大小様々、バラバラの広告はその日の新聞に刷られた後、捨てられる。

そして黒インクまみれの金属広告の山ができる。

続く


高柳






私の版画技法 その1


版画についてのブログを書くつもりで、だいぶ横道にそれてしまった。

「一版多色刷り」はイギリス人のウィリアム・ヘイターが考案した油(OIL)の濃度を変えてローラーで色を重ねて刷る方法である。
私はヘイターの研究所に一年間籍を置いたことがある。

ヘイターに会いに行く前に、実は昨年亡くなった深澤幸雄氏に何年もこの方法について学んだのである。いや直接ではなく、技法書で、ボロボロになるまで研究した。
後に深澤さんにこのことを話すと、とても喜んでおられた。

私の版は一版とは限らない。初期においては40~50エレメントがあり、それぞれにこの刷りを施すものであるから多版多色刷り、いやただ多色刷り、ヘイター刷りと言った方が良さそうだ。
終局にさしかかり、こんな初歩的なことを考えブログに書こうとは、だいぶやきがまわったらしい。


高柳