ばか丸《漢字》
漢字は苦手である。
「字を知らない」と言われればその通りだが、手紙を書くときは死に物狂い。
辞書を引く回数は半端ではない。
一度調べてあゝそうか、と覚えたつもりがすぐ不安になる。
書き留めればと思って書き留める。
今度は自分の書いた字が読めない。金釘流なのだ。
いっそ全部ひらがなにしたら、と思ってやってみたらただの「馬鹿」を通りこし、「変な人」となる。
今度こそと思ってきれいに清書(拡大4~5倍)する。
やっと落ち着くが身も心もくたくた。
何の手紙だっけ?となる。
高柳
漢字は苦手である。
「字を知らない」と言われればその通りだが、手紙を書くときは死に物狂い。
辞書を引く回数は半端ではない。
一度調べてあゝそうか、と覚えたつもりがすぐ不安になる。
書き留めればと思って書き留める。
今度は自分の書いた字が読めない。金釘流なのだ。
いっそ全部ひらがなにしたら、と思ってやってみたらただの「馬鹿」を通りこし、「変な人」となる。
今度こそと思ってきれいに清書(拡大4~5倍)する。
やっと落ち着くが身も心もくたくた。
何の手紙だっけ?となる。
高柳
川柳と俳句はどこが違うのか、よく分からない。
短歌だって、七・七が多くなっただけだ。
季語だって勉強しなければ分からない。
でたらめだっていいんだ。
カテゴリーなんか要らない。
知らないで 勝手に詠んだ 我が短歌
カテゴリーなし 肩こりもなし
高柳
我が家の近くにとても小さな自家製パン屋があった。
パン屋のガラス戸に決して上手とは言えない字で「WELCOM!」と書いてある。
狭い部屋に一歩足を踏み入れると、なにやら黒っぽい生き物がチョコチョコ出て来た。
「亀だ!」
なるほど、「ウェルカメか」と私がつぶやくと若い主人がニッコリした。
きっと、カメカメエブリバディといったところだろう。
パンを食べていると、そんなに急いで食べないでよくカメと言われた。
高柳