青梅市立美術館開催中の「高柳裕展」にて
17,8才くらいだろうか、二人の男女がやってきた。
仲むつまじく、私の作品の前でそれはそれは熱心に見ている。
広い会場なのでよくは分からないが、時々二人で笑顔で楽しそうにしている。
第一室が終わると第二室へ、そこでもくい入るように見ている。
やがて見終わって帰るかと思いきや、またもどって見ている。
やがて二人は一人一人になり、勝手に見ている。
一室~二室へ、二室~一室へと飛ぶように見に行く。
私は恋人同士なのかと、ほほえましく眺めていた。
長時間の後、帰りがけに思わず声をかけてしまった。
「よく見てくれてありがとう。どうでしたか?」二人はそろって答えた。
「チョーカッコイイ!」
よくみると二人とも男の子だった。
高柳