現代落語考 Ⅱ
さて、「落ち」の種類がいくつかある。
大好きな古今亭志ん生によれば
・考え落ち
・廻り落ち
・とんち落ち
・見たて落ち
等、いくつかに分類される。
そして面白さが少しずつ異なる。
考え落ち その場では面白さが分かりにくい。夜ベッドに入ってから、突然可笑しくなる。
廻り落ち あゝでもない、こうでもないと結論が回りくどく、結局どうということもないのが可笑しい。
とんち落ち 一休さんの「とんち話」のように、なぞかけの面白さ。例えば「真ん中通ってもはし渡る」とはこれいかに・・・
見立て落ち 相手の顔を見ながら動作、身ぶり手ぶりで面白く伝える(演技付き)。
という具合である。
英語でも私の思いつくだけでジョーク、ユーモア、ペーソス、ギャグ、パン、リドル等々、いろいろ分類されている。
高柳