モネ
以前ボナールの白内障について書いたことがあるが間違っていた。
ボナールではなくモネのことであった。
補足をすれば、当時のフランスの首相クレマンソーが大いに心配し、
モネに白内障の手術を受けさせた。手術は成功し、よく見えるように
なったモネはしかし、よく見えすぎて、かえって自分の描いた絵と
自分の見える世界がとても異なることに嘆き、また新しくオレンジ色の
眼鏡を作らせた、というのが正しい。
そこで人間は、誰でもいつでも、自分の見たいようにものを見るものだ
ということがよく分かって、面白い。
高柳