蝶々の数え方
普通、蝶は一匹二匹と数える。
中学生の頃昆虫(採集)少年だった私は、すっかり昆虫に詳しくなっていた。
中でも蝶の採集に熱心だったから、今日は八ヶ岳、明日は雲取山と駆け巡った
ものだった。そして、山路の途中で他のグループとすれ違う時の挨拶は必ず
「今日何頭採れました?アサギ(蝶の名)ですか?」という具合であった。
当初違和感があったものの、慣れてくると専門家の挨拶と思い、馴染んでしまった。
以降、私は自分の文章の中でも蝶を数える時は必ず「頭(トウ)」を使い続けてきた。
改めて考えると不思議である。
最近になり、ふと、もし違っていたら? ・・・ と心寒くなった。
昆虫学者に聞いてみた。昆虫の分類では学問的には「頭(トウ)」であるとのこと。
やっぱよかったんだ! とホッとした。
しかし、心の底から納得したわけではない。 またさらに確かめなくては・・・
まだ心寒さは続いている。 To be continued.
高柳