「二番手」はいい
昔から私は「一番」が嫌いだった。一番になったらどうしようと思うと
緊張してしまう。いや、し過ぎてしまうのだと思う。
一番になると注目を浴びる。褒められる。質問に答えなくてはならないし、
今度一番でなかったらどうしよう、など夜も眠れないと思ってしまう。
そこへいくと二番はいい。安心して落ち着いていられる。
次に一番になるかもしれないし、また二番でも誰も文句は言わない。
注目度が丁度いい。だから二番にかぎる。
褒めかたもゆるゆるである。英語で「almost」なのだ。
「もうチョイですね」 とか 「今度ですね」 とか肩がこらないのである。
そう、やっぱり二番、二番がいいのだ!
高柳