かくし味芸術 ~「白に白」 その2~
久々のブログである。
友人に「お前の絵はよく見えない!」と言われた。ショックは無い。
この人は「もう一方の人」と思った。
「白に白」が見える人と、「白に白」は見えない人と、2種類の人がいる。
友人は見えないタイプであると思った。でも本当に視力が無いわけではない。
「もの」を見る時、コントラストの強いものを好むのである。
つまり、遠くからもハッキリ見えることが大事だと思っているタイプ。
「白に白」が見える人は、遠くからは見えないが、近くでよく見ると実に美しく
見えるタイプ。
「白に白」は料理で言うなら「かくし味」に似ている。
この「かくし味」が分かる人は意外に少ない。
むろん、メインがドーンと美味しく、さらにかくし味が効いているということが大事
ではあるのだが・・・
ー後日談ー
その後、惜しくも世を去った友人は、当時から片眼の視力がほとんどなく、
ものが見えづらかったようである・・・
高柳