見ること part 2
眼科に行った。
緑内障と云われた。
もともと人生の視野が狭い私にはぴったりの「病」だ。つまり、視野が欠けるのである。
笑ってもいられない。
幸、セカンドオピニオンでことなきを得たが、話は「見える」ということである。
眼球の視力とは別で、人は見たいものを見ている。
逆に言えば、見たくないものは、見えていても見ない。
つまり、好きな人(モノ)を見る時、他の人(モノ)は眼中にないのだ。
古い話だが、遠山の金さんの桜吹雪は、強制的に”見ること”を印象付けた例であろう。
パスカルは言った。
夜空に輝く星座のものたちは、見たい人々だけが見られる楽しい世界である。
高柳