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本当の色


絵を描く人が一番最初困るのは、風景や静物、人物にしてもモデルがある場合、絵具をどんな色にして描き進めるか・・であろう。

私が家族でパリに住んでいた時、娘(小1)は現地の小学校に通っていた。
お迎えに行った私の目の前に、授業が終わった小学一年生がワーワーと飛び出してきた。
それぞれの頭に自分の顔の面をつけて。

驚いたのは、黒人の子は青(インディゴ)、褐色の子は紫(パープル)、白人の子はピンク、そして日本の我が娘は肌色、という具合にそれそれのお国柄の色、固有色が塗られていたことである。

思いもかけない色に出会い、肌色が日本人の色と思い込んでいるのと同じに、他国の人はそれぞれの「肌色」を持っているのだと、いたく感心したことがある。

シンディー・ローパーの「true  color」という大人の恋歌がある。
これは「(あなた)(私)らしさ」という意味らしいが、小1の子どもたちも、自分らしく描いたのである。

to be continued


高柳






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版画家高柳とエクレア

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