足の手おくれ

左足指が気になりだしてから数か月が過ぎた。
足のケアが手遅れとは笑い事ではないが、今では風呂に入る度よくマッサージして、
左足の縮んだ足指を伸ばし、ついでに右足親指の外反母趾も伸ばしている。

歩行中ふらついたり、正常な歩行がうまく出来ないのは、足指のせいもあるかもしれない。
気になりだすとつい集中しすぎるのが私の癖、と人は言う。
あしからず・・・


高柳






足を洗う


昔、時代劇などで「その道から足を洗う」という言葉をよく聞いたものだ。
これは心を入れ替える意味だが、
石鹸でよく足を洗う、汚れを落とす、マッサージすることは本当につくづく大切だと思う。
今では、我が足よ永遠なれ!と叫びたい気持ちだ。
そういえば私はヒールプリント(かかとで作る版画)の産みの親であるのに、オヤオヤ、である・・・
高柳

足跡

左足指が縮んだまま硬化し、痛いため靴が履けなくなった。
以前にも書いたが、「昨日、今日の問題ではない」と医者に言われた。

それよりも何故、何年、いやそれ以上かもしれないが気が付かなかったのか、不思議でならないのである。
ある日突然発見したのであるから、悔やんでも悔やみきれないのだ。
不覚としか言いようがない。
自分の足元を見つめることがいかに大切か、身にしみている。

昔、奈良の寺巡りの際、ある寺の庭で「仏足跡」なるものを見た。
仏様が歩いた跡がセメントで象られているいるだけのものではあるのだが、私の足跡は果たしてどう残るのか、不安である。


高柳






almost(オールモスト)


最近、若い頃の描きかけの水彩画等を眺めみることが多いのだが、欠点がよく分かる。
絵というものは、大きな部分と細かい部分との組み合わせで出来ている。

だがそれは、細部の描き込みが足らないのである。
今風に言えば、ディテールに欠けているのだ。
早くに気が付けば良いのに、その頃は分からなかった。
ゆえに大体出来ているのに何か物足らない、という気持ちがつきまとい、途中で投げ出しているものが多い。

私の版画作品は今、「オールモストの天使」とか、オールモストがタイトルについているものが多い。
気を付けよう! またもうチョイ! にならないように。


高柳







買い物


頼まれて低温殺菌牛乳を買いに行った。
帰ってみると、無脂肪乳を買ってきてしまっていた。

最近このようなことが多くなった。
理解不足もさることながら、牛乳がこんなに複雑に分類されているとは思ってもみなかった。
太りすぎには無脂肪が良いが、さて脳にはどちらだろう。

今度こそは、と思った。カタナシである。
牛乳の銘柄はタカナシだった。


高柳







エンジェルとは何者?

若い人はともかく我々の世代には、ほとんどキャラメルのマークぐらいしか知識はない。
西洋画集などには、大抵エンジェルが飛んでいる。
裸の子どもに羽の生えたのがほとんどだが、天使という名に変えて、大人もいる。
天使は大人で、エンジェルは子供か?

そんなことはない。天使=エンジェルなのだ。
そうだ、大天使など、他にもいろいろいるらしい。

最近、ポール・クレーの画集を見ていたら、裸の天使だとか色っぽい天使だとか、
いろいろいた。こうなるとなんでも天使だ。
羽さえつければ誰でも天使ということか。

街中、目には見えないけれど天使がいっぱいいるような気がする。
菓子屋の天使、新聞売りの天使、街角の天使、運転する天使、八百屋の天使・・・
なんと天使らんまん(天真爛漫)なことか!


高柳







内転筋

雪が沢山降った日、満員電車のドアが開いて、後ろ向きのまま重いリュックと共に
ホームに押し出され、不覚にも尻もちをついてしまった。

押した相手に向かってドナッてみたものの、一人の力ではなく数人の大きな力が
働いていたのが原因であることは分かっている。
だが、何とも自分自身の不覚を恥じた所以であったのだろう。

簡単に言えば年を取り、俊敏さに欠けていたのである。
内転筋が弱っていたのだ。
筋肉が泣いているのだ。
そうか、泣いている筋肉、泣いてん筋か。


高柳






足を洗う


私の左足の、親指を除いて残り4本が皆曲がったまま、固まってしまっていた。
何年もかかって固まったと見られる。
では、今まで私は何をしていたのだろう。

ある日突然固まった足を発見したのだ。
あれ?これは何だ?
慌てて引っ張ってみたが時すでに遅し、引っ張ろうと叩こうとびくともしない。
完全に足が変形してしまっていた。
そういえば今まで自分の足を気にしていなかった。
風呂でよく洗っていれば気がついたものを・・・と悔やんでみたが・・・

反対側の右足親指が強烈な外反母趾なのでいつも右足に気を取られ、不覚だった。
ずぼらな性格から「足を洗え!」ということなのかもしれない。


高柳







瞳に輝く銀の☆


コーヒー店に朝入って注文しようと思ったら、コーヒーの名前が出てこない。

カフェオレではなく何だっけ?となる。イタリアの名前がついているようだ!

女店員がすかさず、カプチーノでしょう!

正解!ニッコリ笑った瞳にキラリと星が光った。

と思ったら、背中の看板が反射したものだった。

店はスターバックスであった。


高柳






抱き枕

我が家に突然、抱き枕が送られてきた。
抱き枕だから等身大に近いわけで、思わずワーッと声が出てしまった。
色は薄いベージュ、ハンスアルプの抽象作品を布で作ったような曲線、いかにも抱きやすそうである。

これは私の敬愛する二人の教え子からのプレゼント。
妻に笑われながら、リハーサルで絨毯の上で寝転んで試してみた。
抱きかかえてみるとなかなか良く出来ていて、カーブや柔らかさが快適である。

ここで私の病名をカミングアウトする。
無呼吸性なんとか、と言う。つまり睡眠障害なのだ。
以前はマスクをつけて空気を送る機器をつけていたが、自分に合わないのでキャンセルした。
代わりに抱き枕が良いと聞き、会う人ごとに話していた結果なのだ。

その晩は、あれこれ試しながらも良く眠れたような気がする。
二人には感謝。
涙、涙で、うれしい泣き枕。


高柳






プロフィール

版画家高柳とエクレア

Author:版画家高柳とエクレア
高柳裕の制作日記と最新情報をお届けします。

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